母子一つに
夏土用の暑い中、西巣鴨妙行寺にて法要が執り行われました。
今回のお客様はこの妙行寺にご縁がある方です。
樹木葬を申し込まれた時
「かつて死産で産まれた我が子の遺骨を長い間預かってもらっていた」
と話されておりました。
今回、奥様がお亡くなりになったので、一緒に埋葬したいとのお考えでした。
御住職にお伝えしたところ快諾してくださり…この日を迎える事が出来ました。
当日の朝、私は思案しました。
小さな小さな仏様をお母さんのお腹に戻したらどうだろうか?と。
私共の担当に伝え、お客様にもお伝え致しました。
「お子様のお骨、お母さんに抱かれる様に間に入れたらと思うのですが如何でしょう」と。
汗だくで事務所まで持って来て下さったご主人様は、もう胸が詰まってしまったのでしょう。
ただ頷くだけでした。
長い歳月を生きてきたお母さん…
この世を見ずに旅立ってしまったお子さん…
お二人が一つになった瞬間でした。
愛おしいしか私には言葉がありません。
むせかえる様な暑さの中、いよいよお盆がやってきます。
(写真は盛夏の樹木葬です)